あの海の向こう。
いつぞや一人で行った坂越の海。
海も、空も、陸も、大地も、わたしも、あなたも
境目が無くなった気がして、あぁ 浄土の世界って
ニライカナイの世界ってこうゆうことかな?
たましいってこうゆうことかな?
と「空」の世界を感じた気がした。
空になることで、何もかも満たされていたことに気がつく。
空気が満ちていたことに気がつく。
何もかも足りないと思っていた自分が
実は何もかも満たされていたことに気がつく。
宇宙のスペースが無限に広がっていたことに気がつく。
その中から自分も生まれてきたことに気がつく。
求めないことから、求めていたものが見つかる。
目の前にあるものを追いかけている時は
もしかしたら、何も見えてないのかもしれないな。
なんて思ってみたり。
長い歴史の上では、自分の一生も、この透明な海の泡のようなもの。
自分だと思っている形も、寄せては返す、波の一瞬の泡のように
弾けて消えて、また海へもどる。
虚空の世界は、無情のように思えるけれど
豊かな慈しみに満ちている気がする。
いつかあの海の向こうへ。
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