ありがとう!能登!真脇遺跡!弓張月コンサートご報告☆

葦木啓夏(Hiroka Ashiki)

2013年09月15日 05:38


石川県・能登半島 能登町の真脇遺跡
ここは、日本漁業発祥の地と言われている遺跡です。



一昨年2011年11月9日、地元を愛する有志の若者が集った
「真脇ウッドサークルプロジェクト」のみなさんによって、
環状木柱(ウッドサークル)が復元されました。

長さ約8m、幅約80~100cmの半割のクリ木柱10本が
サークル状になっています。
この復元された古代のマツリ場で、昨年からご縁あって
月が「弓張月」と呼ばれる半月の形になる頃、弓張月コンサート
させてもらっています。
昨年に引き続き、今年もお声かけ下さり嬉しかったです

柱は、土壙のそのままの形を再現されていますが、なぜかクリの木を
丸々建てるのではなく、わざわざ縦半分に割って、建てられているのです。
ちょうどこんな弓張月型をしているのですね。



なぜそうゆう形にしてウッドサークルを建てたのかは今となっては
謎ですが、昔、海面はこのウッドサークルの近くまであったらしく
まさに御崎の突端で、何らかの意味合いでマツリが行われていたことは
間違いないので、古代ロマンが広がります♪

そんなマツリの復元。
弓張月のお月様も輝く中、
古代と今がつながり未来へ向かっていく不思議なひと時。
【弓張月コンサート】、夜7時〜スタートしました。



トップバッターは、真脇ウッドサークルプロジェクトのメンバーで
構成されている能登町姫の縄文の心を持ったイケメンが揃いの
太鼓チーム「姫メン太鼓」!
勢いと、元気と、周りを明るくさせる力があります。
能登町姫を愛する気持ちがいっぱいこもった演奏。
聴いていて気持ちよかったし、清々しかった!



美咲ライブは、一部・二部と分けて唄いました。
やっぱこれだね!と老若男女、みんなで盛り上がれるのは「御柱」。
ウッドサークルをつくるためには、森から柱を運び出す必要があって
その重たい柱をその場所に建てるまでには、ただ引っ張り出すよりも
なんらかのマツリが行われたんじゃないか。それは、諏訪の"御柱祭"の
ようにしてやってたんじゃないか、というわけでこの歌は欠かせないのです♪



他にも「千年の森の物語」や「太陽の道」、「私の森の風」など
うたいました。勝手な想像かもしれないですが「千年の森の物語」
真脇遺跡と響き合っていた気がしました。
また能登の皆さんと、千年後もこの場所でお会いしたい!



そして、加藤叙和さんによる縄文太鼓。
加藤さんは、北海道のクラーク博士の有名な銅像をつくられた
能登出身の彫刻家のお孫さんにあたるみたいで、ご縁で今回
ご一緒することができました。縄文をイメージしてつくったという曲
バックサウンドに乗せて、縄文土器太鼓で力強く演奏していました。
かっこ良かったです♪

クラーク博士の有名な言葉。
少年よ、大志を抱け!
ということで、弓張月のように、張り切っていかねばね☆

あっという間に弓張月コンサート、終わってしまった心地でした。
それだけ充実した内容だったんだな〜と思います。

昨年に引き続きお久しぶりにお会いできたみなさま、今回初めて
お会いできたみなさま、ありがとうございました☆
能登は本当にすてきなふるさと。海があって、山があって、森があって
近年珍しい、のびのびとした、まるで生きる縄文人のような
豊かで純粋な心と感性をもった人たちが暮らす大好きな場所です。

千年後と言わずとも、また近く、みんなにお会いできたら嬉しいな。
これからもよろしくお願いします!



真脇遺跡縄文館 高田館長さん、最初に美咲をご紹介くださった明治大学・山田先生、
山田先生の教え子のみなさん、真脇ウッドサークルプロジェクト&姫メン太鼓の
みなさん、加藤叙和さんとお母様、みんなで記念撮影☆



ウッドサークル&姫メン太鼓の我らがリーダーさんがこの日のために
素潜りで海から獲って来てくれた、新鮮なアワビ、イカ刺し、ザザエのつぼ焼きも
とても美味しかったです。本当にありがとう!



このチラシをつくってくれたのは女性なのかなと思っていたら
真脇ウッドサークルプロジェクトの中性的な魅力をもった男性のかたでした。
お仕事でイラストを描かれたりされてるそうです。
イメージが広がるステキなチラシ、ありがとうございました☆

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真脇遺跡をもう少しご紹介★

縄文時代の人々にイルカ漁で獲られたであろう
大量のイルカの骨が出てきています。
そして、それらが発見された場所から、供養のための栗の木の
トーテンポール(彫りが施された柱)も出土しています。

真脇遺跡のすごいところは、
湿気があり保存性が高かったため、他の遺跡では通常は残りにくい
木製品や、動物の骨、植物の種子などもとてもいい状態で残っているんです!




(写真:真脇遺跡HPより)

縄文人が実際に使っていた編みカゴと出会えたり、赤漆で彩色された櫛を
そのままの色で見ることができたり。
石器や土器だけじゃなく、何千年の時をこえて、普通なら土に帰ってしまう
ものが腐らずに姿を残しているなんて・・・(涙)

縄文人さまの骨にも、なんと、ご対面できるのです
(写真はさすがに控えましたが、、、)
展示されているご先祖様は、実際のところ何のこっちゃでしょうが
こちらとしたら、それはもう、嬉しゅうことでございます。

縄文時代前期初頭から晩期終末のものまで途切れることなく
遺物・遺構が出土していることから、およそ4000年もの間この地で
人々が継続的に生活していたということが伺えるという、稀な遺跡なのです。



矢じり、信州産・黒耀石製のものも出てるそう♪
古代の交流を、今ふたたび復活できて、うれしいです!

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