2013年08月03日
茅野市湖東・中ッ原遺跡の魅力に迫る!
茅野市湖東にあるマツリ場「中ッ原遺跡」。
縄文時代中期から後期前半にかけて継続的に営まれた
数少ない集落のひとつ。
遺跡では8本の立柱が再現されています。
この「仮面の女神」(重要文化財)が出土したことで
古代・縄文ファンや、八ヶ岳山麓では知られた場所となっていますね。
今日、尖石縄文考古館 に行き
「特別展 中ッ原遺跡が語る 八ヶ岳山麓縄文文化の変化」
という企画展を見てきました。
中ッ原遺跡からは、ヘビの形が刻まれた土器が多数出て来ています。
そして、最新の成分分析の研究から、もしかしたら、蛇体装飾土器の発祥地が
中ッ原遺跡はじめ北山浦地域であるかもしれないことが有力になってきたそうです。
これは新たな視点でした!
八ヶ岳山麓の土器の特徴である「ヘビ」。
ヘビの象徴は今もなお、諏訪大社、御柱祭の中でずっと生きています。
ちょっと気になる&参考になるブログがあったので紹介します。
http://web.joumon.jp.net/blog/2013/01/001468.html
ただ生きるだけだったら、別に土器や土偶の立体的造形にこだわなくても
ペラッとしたものを使っていればよかったと思います。
でも、そうしない、ヘビ形や、渦巻きや、顔面を食器具に装飾し
そうじゃなきゃいけない理由は、、、
朝目覚めて、食べて、行動して、談話して、祈って、獲物を捕って、
さばいて、調理して、寝る、ひとつひとつが「まつり」だったのかな?
中ッ原遺跡といえば、「仮面の女神」の印象が強すぎて、
他の土偶が見落とされがちですが、縄文中期にまつりで使われ、
体が壊れている土偶が多数発見されています。縄文時代は現代の考え方と逆
壊れる=繁栄がもたらされるという思想があったそうなので
土偶が壊されていた時のこの地域は栄えていたのでしょう。
では逆に、形がほぼ完全に近かった「仮面の女神」が使われた年のまつりは?
縄文時代後期、寒冷期が押し寄せ、たくさんの方が寒さで亡くなり
人々がその土地で暮らすことが出来ず、泣く泣くふるさとを
後にしなければならない時代があったそうです。
仮面の女神は、その時代とまさに重なるのだそう。
さらに、その土地の権力者であったろう人のお墓の場所に埋められています。
これらが示唆するものは、なんなのだろうか。。。
そして、衝撃的だったのがこの特別展のチラシ。
蛇体把手付土器のヘビと、逆さまになった仮面の女神をグラデーションで
デザインされていますが、よく見てみてください。
仮面だと思っていた女神の顔、、、、ヘビに見えてきませんか!?
意図的にやったのでしょうか。すごいです。
仮面の女神はお腹が大きく受精している様子ですが、もし仮面をヘビと
見立てているのだったら、永遠に身ごもり続ける、産み続ける、永遠のサイクルを
あらわしているのかもしれません!
古代の人が寒冷期、中ッ原遺跡のふるさとを離れるときに、
何かを仮面の女神に託して、離れていったのかもしれないという話を
聞いたことがあります。
「きっといつか、永遠の時間のなかでよみがえり、このふるさとに帰ってくるから。
このふるさとが再び私たちの住める場所になることとを信じているから。
どうかこの大地をよみがえらせてください。」という
切なるマツリだったかもと、私は勝手に想像しています。
様々なロマンと謎を秘めた中ッ原遺跡の魅力に触れられる企画展
茅野市縄文考古館にて7/13(土)〜11/24(日)まで開催中です。
会期中にギャラリートークもあります!
■ 7/27(土)10:00〜11:30 13:30〜15:00
■10/26(土)10:00〜11:30 13:30〜15:00
***********
さらに、8月13日(火)そんな中ッ原遺跡でマツリ、やりますよ!
縄文ファンのみならず、茅野市内に暮らす方、歴史に
興味のある方、聞いてみたい方、ぜひご参加下さい☆
〜悠久のロマンを【縄文遺跡】でわかちあいましょう〜
第一回目 中ッ原遺跡から発信!
信州・八ヶ岳山麓に位置する茅野市は
縄文時代とても豊かな文化が花開きました。
茅野の縄文のすばらしさ、価値、魅力を
発信する【ちの縄文遺跡コンサート&トーク】!
第一回目・中ッ原遺跡を皮切りに、シリーズ化し、
茅野市内にたくさん存在する実際の「遺跡」からお伝えします!
熱いコンサート&トークを通し、縄文の人々のくらし、
生き方、知恵などをその場でいっしょに体感します。
縄文ファンのみならず、茅野市内に暮らす方、歴史に
興味のある方、聞いてみたい方、ぜひご参加下さい。
★第一回目の遺跡は、土偶「仮面の女神」が出土した
茅野市山口区にある中ッ原遺跡!
中ッ原遺跡は八本の立柱跡も発見された
八ヶ岳山麓中期最後の大集落と見られる貴重な遺跡です。
★ゲストは、熱い魂を持った茅野市長・柳平千代一氏と
縄文の事ならこの人に聞いてほしいの茅野市尖石縄文考古館学芸員さん!
★美咲は「茅野市 縄文ふるさと大使」を柳平千代一市長から
2013年7月4日に委嘱されました。今回は初仕事!
【Chino縄文遺跡コンサート&トーク】
http://www.megami-music.com/event-live/chino-jomon/
□美咲(シンガーソングライター/茅野市 縄文ふるさと大使)コンサート&遺跡トーク
□トークゲスト
柳平千代一氏(茅野市長)/茅野市尖石縄文考古館学芸員
□時間 8月13日(火)午後14:00~ 入場無料
□場所 中ッ原縄文公園(中ッ原遺跡)中ッ原遺跡
長野県茅野市湖東(こひがし)6401-1
□多少の雨の場合決行します。暴風雨の場合は中止とします。
当日は野外ですので雨または暑くなることも予測されます。日傘、雨具など野外の対策を各自お願いいたします。 熱中症対策のため水分補給用の飲料なども各自ご持参お願いいたします。
□USTREAM(インターネット)で放送します。
放送チャンネル
http://www.ustream.tv/channel/misakix-tv
□主催 ちの縄文遺跡コンサート&トーク
□企画制作 MEGAMI MUSIC
http://www.megami-music.com/
□後援 茅野市/茅野市教育委員会
□太陽光で自家発電した電力を使う光合成LIVEで行います。
http://ko-go-sei.jimdo.com/
□連絡先 080-5108-9444(篠原)
E-mail:shinohara@misakix.jp
★諏訪~八ヶ岳一帯を中心に(長野県~山梨県)では、太古の昔からすべての存在、森羅万象は、ひとりの大きなお母さんのお腹(宇宙)から産まれ、死後も大きなお母さんのお腹の中に帰っていく、という死生観が信じ伝えられてきました。生きとし生けるものすべてのものがひとつのお母さんから生まれた兄弟姉妹であり、ひとつのいのちに生き生かされ、互いに関係し合いすべてが生成発展している世界観が縄文文化の基層に流れています。
★実行委員会メンバー随時募集中!