美咲－創世記－

山口県の海に、きれいなハートの形をした島があります。
名前は「祝島（いわいしま）」

私はこの島の存在を、今年年始に知り合った山口県下関のハルくんからお聞きし
その後、6月19日シンポジウムで知り合った飯田哲也さんから更に
お聞きし、7月20日には祝島へ行かせていただきました。



開発が進んだ瀬戸内海で、自然の海岸が残っている地域は約2割。
一度は失われてしまった生物たちが、この「祝島」のある海域
（田ノ浦をはじめとした長島・祝島周辺）で生き残っていることが発見されました。
絶滅危惧生物がたくさん住んでいる世界的にも貴重な"生物多様性 ホットスポット"
奇跡の海です。（南方新社が出版されている「奇跡の海−瀬戸内海・上関の
生物多様性」読むといろいろ理解出来ました）

島では、半農半漁の生活をされているみなさんが住まわれています。
奇跡の海で育まれた新鮮なお魚をとる一本釣りの漁師さん。
季節季節に海岸に現れる海藻をとって加工したり、島に吹く風や太陽の光を
いっぱいに浴びて育つ農作物たち。
ゆたかで、おだやかな暮らしがここにはあります。

しかし、そんな豊かな恵みを与えてくれる生物多様性の海を埋め立てて
祝島の対岸「長島・田ノ浦」に原子力発電所をつくる
中国電力・上関原子力発電所計画が30年ほど前から浮上しています。
（祝島からしてみると朝日の登る方向にある島です）
もし、原子力発電所が出来てしまい、排水口から生暖かい
水が放出されてしまったら・・・
絶滅危惧生物は絶滅してしまい、地球上から姿を消してしまいます。
そして、美しい海で暮らしていたお魚が暮らせなくなり、そのお魚を
とって生活していた島の人も暮らせなくなってしまいます。

島の人たちが中心となり、長きにわたり反対運動をされています。
28年前に島の女性たちが自発的に始めたデモも、11月１日時点で
1079回目になったそうです。（祝島島民の会BLOGより）
世界、日本全国各地の生物研究者たち、海を愛し自然を愛する
たくさんの人たちも、海を守るために行動しています。

また、この祝島での暮らしや上関原発計画に立ち向かう島の人々と
スウェーデンで持続可能な社会をうみだしている人々をクロスさせながら
自分たちのエネルギーの未来をどう切り開くのかというテーマで綴られた
ドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」が今年4月22日
公開となっています。
祝島に暮らす人の想いに焦点をあてた映画「祝の島」も製作されていたりと、
メディアや映画というツールをつかって、祝島のみなさんの願いや行動や
メッセージが確実に日本中、世界中に発信され続けています。
そして今、祝島の人たちが中心となって、祝島を自然エネルギー100%の島にして、
エネルギー自立しようという構想もあるそうです。きっと実現すると思います☆

そんな現状の一部を知った美咲。
私が出来ることってなんだろう。力になれることってなんだろう。
熟考中なのであります。

ハートの島で、みんなで笑い合い、ハートの心を分かち合える日がくることを
心からお祝い申し上げ、お祈りしています。


＊＊＊＊＊信州での『ミツバチの羽音と地球の回転』公演情報＊＊＊＊＊



来年2011年1月15日、松本で上映会があります。
「ミツバチの羽音と地球の回転」を制作された鎌仲ひとみ監督
映画にも登場されている飯田哲也さん（環境エネルギー政策研究所 所長）
信州を拠点に自然エネルギーのライブ「光合成LIVE」を行ってきた美咲の
トーク＆ライブも行われる予定です。

＜ミツバチ松本上映会＞　詳細はこちら！
http://blog.livedoor.jp/matsumotobee/archives/1311452.html
上映場所：松本市 Mウイング 6階ホール
上映日時：2011年1月15日（土）
第1回上映 10：00～12：15
第2回上映 13：30～15：45
トークタイム 16：00～18：00
※鎌仲ひとみ監督、飯田哲也さん、美咲さん出演
第3回上映 18：30～20：45