2011年08月08日
諏訪敦 絵画作品展・どうせなにもみえない

以前このチラシに映る作品を見てハートを射抜かれました。
瞳が印象的な肌の質感をも感じそうな少女と、その真反対のごつごつとした頭蓋骨。
でも中を貫き通せば、全くいっしょのもの。
なんだ、この絵は〜!と引き込まれたのと「どうせなにもみえない」という
タイトルも相まって、ぜったい見に行きたいと思っていた諏訪敦(すわあつし)さんの展覧会。
7月28日、朝。ふとしたことから小林節子さんから
「今日、諏訪敦さんの絵画展オープニングで司会するんだけど、美咲ちゃんも行く?」
と誘われ、瞬時に「行く!」と返事をして、午前11時からのオープニング式に
参加させて頂きました☆
会場は、諏訪市美術館。
昭和18年に建てられた片倉製糸の「懐古館」を当時の趣のまま
美術館として利用しています。千人風呂・片倉館となりに位置しています。
片倉館は昭和3年、昭和初期製糸で栄えた諏訪地方の労働者のために
片倉財閥がヨーロッパの施設を参考にして造られた温泉施設。
そんなわけで、当時の諏訪の歴史を肌で感じることが出来る歴史的スポットなのです。

絵画展のオープニングに参加したのは生まれて初めて。
独特の緊張感や、テープカットが新鮮だった♪
どんな方なのだろうと思い、出逢った諏訪敦さんは
人間観察が好きなのかもしれない、いつも何かを考えてそうな眼差し。
「今までオープニングは苦手で断り続けてきたけど、意外といいものですね。
断らなければよかった。」と挨拶で言ってしまうような飾らない性格。
なんだか、身近に感じることができました。

階段をあがり、2階の作品群空間に入ると、音、照明、そして絵画の数々が
諏訪敦の世界へと誘います。
私は、線の一本一本の細やかさ、作品一つ一つに宿る魂・いのちに
ただただ圧倒されるばかり。生き生きと、しかし淡々と、ディフォルメする
わけでもなく、そこにある真摯なまでの「生」と「死」の描写に
どうしようもなく真剣に向きあわざるおえない。素通りできない作品
ばかりなのは諏訪敦と、諏訪敦の描く向こう側の被写体のいのちが
刻まれているからなのかと、のめりこむように拝見させていただきました。

NHK日曜美術館・記憶に辿りつく絵画~亡き人を描く画家~で特集された
鹿嶋恵理子さんの肖像画も展示されています。
オープニングということで、恵理子さんの作品制作を依頼したご両親も
いらっしゃっていました。
絵画の前に経った瞬間。まるで恵里子さんに空間を超えて逢っているかのような。。。
その体験はもう「絵画」という枠を超えていました。
どうせなにもみえない。
この言葉の向こう側を、期間中にもう一度探しに訪れたいと思います。
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諏訪敦 絵画作品展 どうせなにもみえない
第10回世界展「諏訪敦 絵画作品展」を開催
本展覧会では諏訪敦の作品の中でも「肖像画」に焦点を当てた
約50点を一堂に展示します。制作に関する資料やデッサンも展示し、
作品が完成するまでの道のりの一端をご覧いただけます。
諏訪敦の世界観をご堪能ください。
●7月28日(木)~9月4日(日)
諏訪市美術館
〒392-0027 長野県諏訪市湖岸通り4丁目1−14
入館料500円
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