2009年10月20日

真実の言葉は必ず伝わる。~畠山重篤さんのお話~

“真実の言葉は必ず伝わる”
アイヌ・アート・プロジェクトのリーダー 結城さんが言っていた言葉です。

そのことを実感したのが、
先日17日秩父で行われた「神道の立場から世界の環境を問う」という
神道国際学会設立15周年記念シンポジウムで講演された
畠山重篤さんのお話でした。

真実の言葉は必ず伝わる。~畠山重篤さんのお話~

畠山重篤さんは気仙沼の牡蠣漁師さんです。
「森は海の恋人」をキャッチフレーズに、
宮城県気仙沼湾の海と、川と、川の源流である室根山の森をむすび、
牡蠣の森を慕う会」を立ち上げ、20年近く、植林の活動をされています。

お話、とても説得力がありました。そしてドキドキしました。
昭和40年~50年代にかけて気仙沼湾の環境が悪化し赤潮が発生。
湾内はまるで醤油を流したような茶色の海となったそうです。
牡蠣たちもダメージを受け、漁師さんたちは本当に困って、中には
やめてしまう人もいたそうです。
牡蠣漁師さんだった畠山さんは海が大好き。何としても漁師の仕事を
やめたくなかったそうで何とかしなければと立ち上がりました。
牡蠣を観察する中で、さまざまなことがわかり、気仙沼の海に
養分を運んでくる大川がきれいにならなければ、美しい海はよみがえらない
ということに気がついたそうです。
そこで「牡蠣の森を慕う会」を発足し、大川上流の室根山に
なんと漁師さんが!森をつくり、植林をしたり、
子どもたちが森と海のつながりを実感できるように体験学習をしたり、
自然環境を観察したり・・・20年の活動がつづきました。
そして今、大川には1950年代を境に1匹もいなくなってしまったウナギが
再び獲れるようになったそうです!
川がきれいになり、そして海がよみがえった!
こんなステキなことが、現実に起こるんですね。

畠山さんは言いました。
「すべて牡蠣が教えてくれたんだ」
「人の心に森をつくれば森はよみがえる!」

それから、大変役立つヒントもいただきました。
「スローガンが決まれば80%決まったも同じ」
なるほど!

海と森は切っても切り離せない関係、「恋人」だったのだと
心底学ばせていただきました。
そして、私も心に森が広がっていくような活動、歌をとどけなくっちゃと
とても刺激をいただきました。
ありがとうございました!


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Posted by 葦木啓夏(Hiroka Ashiki) at 11:07│Comments(1)日々の活動
この記事へのコメント
宮城県 水山養殖場(代表 畠山重篤、牡蠣の森を慕う会)と申します。代表、代表著書に関してコメントいただき誠にありがとうございます。このたび畠山重篤エッセイブログの掲載を開始いたしましたのでご案内いたします。ご覧いただければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。(水山養殖場WebStore HP管理者)
Posted by 宮城県 水山養殖場 at 2010年07月08日 15:10
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