2009年10月28日

夢に見た光景との出逢い。剣山、登拝☆

夢に見た光景との出逢い。剣山、登拝☆

徳島のホテルから、おはようございます!
昨夜は剣山登山の疲れでプログが書けず・・・(笑)
朝になりました。

昨日は徳島阿波の国・剣山(つるぎさん)へ登山(登拝)させていただきました。
7月17日に曼荼羅アーティストのジェイコブス彰子さんに
諏訪にお越しいただき聖地巡拝したときに
剣山登拝のイメージが湧き、チャンスがあれば必ず行くぞ!
とチャンスを待っていました。

不思議な話ですが実はその後、インターネットで調べた剣山の
『御塔石(おとうせき)』という磐座(イワクラ)が、二、三度、私の夢の中に
現れてきた塔のような岩に似ているのも剣山にひきつけられた理由でした。

剣山は日本100名山のひとつ。
古代からつながる聖地であります。
「剣山」の名称の云われとなったのは源平の戦い・壇ノ浦の戦いで
海の底に沈んだ幼帝(当時八歳) 安徳天皇の伝説です。
屋島の戦いの前後、力を急速に失いいつつあった平家を建て直す
ためにこの山に登り、神事を行い剣を奉納されたということ。

そんな逸話が残されている剣山。
確かに予想を超える、すばらしい展開が待ち受けていました☆

夢に見た光景との出逢い。剣山、登拝☆

10:40に剣山ふもとの見の越に到着。
まず、登山リフトに乗って、中腹の西島までワープ!
ありがたいものです。

夢に見た光景との出逢い。剣山、登拝☆
夢に見た光景との出逢い。剣山、登拝☆

さぁ。ここから、何本かある登山道の内、『大剣道コース』を選び出発!
そして、あるくこと数十分・・・

夢に見た光景との出逢い。剣山、登拝☆

存在感のある磐座と神社が見えてきました。

夢に見た光景との出逢い。剣山、登拝☆

『大剣神社』です。“悪縁を断ち切り、人生最高の良縁をむすぶ”と書かれていました。
す、すごいです。参拝させていただきました。御祭神は、安徳天皇(あんとくてんのう)、
素盞鳴命(すさのおのみこと)、大山祗命(おおやまずみのみこと)。

「祖谷山開拓の折に大山祗命を鎮祀して祖谷山の総鎮守とした。
寿永4年(1185年)、源氏との戦いに敗れた平家の一門が、安徳天皇を奉じて
祖谷の地にのがれ来たり、平家再興の祈願のため、安徳天皇の
「深そぎの御毛」ち「紐剣」を大山祗命の御社に奉納。以来、剣山と呼ばれ
神社も剣神社とよばれるようになった」とのこと。


夢に見た光景との出逢い。剣山、登拝☆

そして大剣神社うしろに鎮座されている『御塔石(おとうせき)』。
この磐座としっかり対面したとき、私は思わず“あ~ありがたい!”って
手を合わせました。こここそが私の夢の中に数度、現われてきた『塔のような岩』だ!
と確信しました。まさに夢の中に現れた光景を
現実に体験する不思議さはなんとも言えません。

その御塔石を回り込むように下がっていく登山道を数分あるいていくと、御塔石の根元から
コポコポ湧き出す日本100名水の一つ・『御神水(おきしみず)』と出会えます。
その様子、これもなんとも不思議。

夢に見た光景との出逢い。剣山、登拝☆

おいし~い♪
石灰石で形成されている御塔石を潜りぬけてきた水なので、ミネラルたっぷり。
確かに、ミネラルが濃く入っている味がします。
万病に効くと言われ、古来から汲んで帰る人が多いそうです。また
この水は干ばつのときでも枯れたことはなく、日に当てなければ10年でも
腐らないという言い伝えもあるらしいです。

お水を飲んで元気をいただくと、再び山頂を目指します。
歩くこと20分くらいで・・・

夢に見た光景との出逢い。剣山、登拝☆

山頂付近の剣山本宮宝蔵石神社に到着。参拝させていただきました。

夢に見た光景との出逢い。剣山、登拝☆

ここにも高さ3メートルほどの磐座が。
だんだん風が強くなってきたので風に飛ばされないように歩いていきます・・・

夢に見た光景との出逢い。剣山、登拝☆

剣山山頂です!ものすごい突風が吹いていました。
天気が目まぐるしく変わっていきます。すごい!

夢に見た光景との出逢い。剣山、登拝☆

古代の環状列石みたいな現代の環状列石がありました。
人の目のようにも見えます。

夢に見た光景との出逢い。剣山、登拝☆

そして、『御塔石』と共に今回の目的だった磐座 『鶴石』、『亀石』にも出会えました。
当日、登山道整備をしていたおじさんのおかげさまで
この 『鶴石』、『亀石』に出会うことができました。

鶴石、亀石の間から御塔石が見えます。
下の『御塔石』から見ると、『鶴石』と『亀石』の間をつなぐラインの延長線が剣山山頂方向です。
『御塔石』と『鶴石』と『亀石』は三位一体としてなにかの意味を持つのかもしれません。

それにしてもすごい強風でした。

夢に見た光景との出逢い。剣山、登拝☆

お遍路さんの霊場、修験者の行場そして平家一門 安徳天皇の伝説をのこす剣山は、
今もなお、神話の舞台として生き続けている・・・そんな気がしました。

7月17日の諏訪聖地巡拝
流れから今回の流れとなりましたが、
剣山の壮大な自然に抱かれた、すばらしい登山(登拝)でした☆

無事、下山でき良かったです。
本当にありがとうございました∞


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Posted by 葦木啓夏(Hiroka Ashiki) at 08:13│Comments(8)史跡・遺跡・考古学
この記事へのコメント
ご神水のおかげか・・・
右足の痛風の痛みが消えました。
ありがたいです☆
Posted by 篠原 at 2009年10月28日 23:58
漂着しました。失礼致します。

「剣山」
日本最長の鬼門線の要のように見受けます。
~阿波一宮大麻比古神社。
~淡路一宮。日の本一宮。日の少宮。幽宮。の伊弉諾神宮。(伊勢内宮と東西同一緯度に鎮座)
~広田神社南宮(西宮戎神社/天照大神、須佐之男命/ほか)
~愛宕山(愛宕神社/伊弉諾尊、伊弉冉尊、迦具土神ほか)
~貴船山と鞍馬山(畿内中心線上)。
~白山(伊弉諾、伊弉冉、白山菊理媛大神/伊勢神宮、津島神社の真北。気多大社の真南)
~翡翠の産地、ホッサマグナの北端。糸魚川河口を抜け~
~出羽三山神社
~他に至ります。

裏鬼門は足摺岬~屋久島の宮之浦岳。


真東は伊島。(伊弉諾神宮の真南付近/個人的にはいの一番の島、オノコロ島かと愚考中)。
~遥か熊野本宮大社(近畿の中心、南北線=皇城のラインの基準点)。
真北は屋島。海を越えて那岐山(山名の通り伊耶那岐命が御祭神/真東は貴船、鞍馬山)。

北西には備後一宮。吉備津彦神社。~三瓶山。石見一宮、物部神社。
西(ちょいと南)は石鎚山を遥かに望み、
南側は室戸岬。
Posted by 伊勢の森 at 2010年09月24日 17:11
「日本最長の鬼門線」なるほど~。おしえてくださったうちの・・・
阿波一宮大麻比古神社
淡路一宮伊弉諾神宮
広田神社
貴船山
白山
糸魚川
吉備津彦神社
物部神社
へは行かせていただきました。
特に、白山、伊弉諾神宮、広田神社、吉備津彦神社へはよく行っていますね。
鬼門線だとは知りませんでした。

伊勢の森さん、情報をありがとうございました!
Posted by 美咲美咲 at 2010年09月26日 00:47
はじめまして。私は徳島の古代史ファンです。
“剣山”で検索していて、たまたま貴サイトを見つけました。
すばらしい活動をしておられますね。

ちょうど今年の7月、剱神社の例大祭のイベントに関わっていて、深いご縁がおありの方と思い、書きこませていただきます。
詳細は摂ブログをご覧いただければ幸いです:
http://blogs.yahoo.co.jp/senkoin2002/30851427.html

また廣田神社へよくいかれるとか。
その近くの越木岩神社に先日行って、その磐座たちに驚かされてきましたが、ご存じでしょうか。
また、廣田神社の奥宮になるという磐座を祀っておられる伊藤慈光さんをご存じでしょうか。

そのあたりのこともこれから調べていきたいと思っています。
今後ともよろしくお願いします。
ご活躍をお祈りしつつ
Posted by 千光院 在神 at 2013年05月29日 21:46
千光院 在神さん、過日は神戸ライブに来て下さり
嬉しかったです。ありがとうございました!

廣田神社の奥宮になるという磐座を祀っておられる伊藤慈光さんには
まだお逢いしたことがないですし、その磐座を見てみたいです。

7月、剱神社の例大祭の情報をありがとうございます。
行けるかどうか、まだ定かではありませんが
とても興味があります。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします!
Posted by 美咲美咲 at 2013年06月05日 14:31
 初めまして、今年70歳になりました後期高齢者です。

 遅まきながら今春入院中に宮尾 登美子さんの「天涯の花」読みまして(何度も涙が出ました)足腰が丈夫なうちに、8月上旬キレンゲショウマを見に剣山に上ろうと思っています。

 この小説の中で主人公の珠子が山頂への道中に「亀石」に腰を掛け回想するシーンがありますが美咲さんの紹介されてた「亀石」かどうか分かりません。
 もしこの「亀石」がそうなら、「亀石」に行けるのなら、珠子そのものになって、空を見上げてみたいと思っています。
Posted by 英ちゃん at 2013年06月11日 14:33
英ちゃんさん、ありがとうございます。
「天涯の花」は、私はまだ読んだことがありません。
Amazonのレビューを読んで、大変興味を覚えました。

鶴石、亀石は、山頂近くの少し外れたところにありました。
おそらく、小説の中に名前が出てくるならば、この石だと思います。
ぜひ、珠子の想いとご自身の心情を重ねて
剣山を登られてくださいませ。
Posted by 美咲美咲 at 2013年06月11日 15:06
 美咲さん早速のご返信有り難うございます。
 美咲さんは「天涯の花」読まれてなかったんですね。

 概要は吉野川の岸辺の養護施設で育ち、中学卒業を機に剣山神社の宮司の養女としてもらわれ、巫女さんとなった純真無垢な少女珠子の半生です。珠子の心情と剣山の四季を微細なタッチで描いた宮尾文学の傑作です。

 物語は珠子21歳で終わっていますが宮尾さんは(他の小説はほとんど主人公の一生)そうしても、珠子は決してその後も読者の期待を裏切らない後世を生きるだろうからと後書きに書いています・
 珠子は昭和20年生まれで私達と同世代です、現存していたら、今年の7月で68歳。今も無垢な魂とこよなく愛した剣山のキレンゲショウマと永遠に生きていると思っています。

 美咲さん、是非「天涯の花」読んでください。きっと後味の良い気持ちの良い小説で満足すると思います。
 最後に美咲さんの今後の益々のご活躍をお祈りいたします。
Posted by 英ちゃん at 2013年06月11日 16:49
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